品質のよさだけでは事業継続できない
まいど。講師稼業でチョークを使います。どこの大学でもチョークは教室においてあったり控室にあったりしますが、多くの大学で使われてる「ダス○○スチョーク」などでは板書するたびにバキバキ折れてしまいます。折れないチョークを求めて行き着いたのが、この、「羽衣チョーク フルタッチ」
林修先生など一流の予備校講師が使っていたり、アメリカの多くの大学教授がわざわざ輸入したりするほどの評判の品です。折れないし、書き味がなめらかです。たとえばこの、写真に写ってるチョークの「短い方」は、1時間半の講義4回ぶんくらいつかってますが、折れてない!
一般的に学校で使われる「ダス○○スチョーク」だと黒板に引っかかる感触があったり、そもそも何文字か書いたくらいで折れたりするので、板書が嫌いだったのですが、羽衣チョーク フルタッチを使い始めてから、板書が好きになりました。
しかし、これ、現在、入手するのは困難です。というのは2015年春で、メーカーが廃業してしまったからです。 その時に大量に買った業者があるのか、これ、Amazonで探すと売ってますが、定価の3〜4倍くらいに高騰してます。幸い、技術を受け継いた会社があるようなので、一応後継品はあるようですが、Hagoromoというロゴが入ってるわけではありません。
廃業した理由はいろいろあって、チョークの需要が少なくなったり、チョーク以外の製品がなかったりしたことなどなのですが、一番の原因としてこの経営者さんがおっしゃってたのが「後継者がいなかったこと」でした。
技術はあっても、後継者が育たなかったり、現在の製品に注力しすぎるあまりに「以外のもの」が生み出せなかったりしないと、事業継続できない。Hagoromoのチョークを使うたびに色々考えます。
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